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第4話 揺らぎの中で

Penulis: marimo
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-19 21:09:37

 懇親会へ向かう支度をしていた楓の背中に、亮の冷えた声が落ちた。

「行かないでほしいんだよ。男ばっかなんだろ?」

 振り向くと、亮は腕を組み、テレビもつけずにソファに座っていた。

 ただ楓だけを見ている。その視線には焦りにも似た強さがにじんでいた。

「仕事よ。行かないほうが逆に変だから」

 できるだけ穏やかな声を心がけた。

 けれど亮は納得しない。

「俺が迎えに行くから。長居はしないで」

 そこに隠しきれない苛立ちが混じり、空気は重くなる。

 言葉の端に絡む刺のようなものが、楓の胸をきゅっと締めつけた。

(こんなことで揉めたくない……)

 ため息をぐっと飲み込む。

 彼が自分を思っていることは痛いほど伝わる。

 ただ――その思いが、過度に重くのしかかることもある。

 亮の“見守り”は次第に“監視”へと変わっていった。

 勤務表を何気なく覗き込み、誰と当直かを確認し、ペアの医師が男性だと知るとその日は必ず病院に現れた。

 エントランスの片隅でスマートフォンをいじりながら、

 時折、医局のほうをちらりと見る。

 その視線に気づくたび、楓の心のどこかがひやりとした。

 そしてついに――仕事場にも影響が出始める。

「渡辺。恋愛もほどほどにしろよ」

 ある日の夕方。

 外科医局の隅で、指導教授が低い声で楓を呼び止めた。

 蛍光灯の白い光が影を濃くし、空気が一気に冷える。

 教授は腕を組み、厳しい眼差しで楓を見つめた。

「お前はまだスタートを切ったところなんだぞ。医者か結婚か、どちらを選んでもお前の人生だが……これまでの苦労を思い返せ」

「……はい」

 声が震え、楓はゆっくりとうつむいた。

 その一言一言が胸に重く沈み込んでいく。

「俺はお前の外科医としての腕を見込んでいるからこう言うんだ。

 外科医になる道を諦めるな」

 静かながら力のある言葉だった。

 怒りでも責めでもない――本気で楓を思っているからこその叱咤。

 その優しさが、逆に胸を刺す。

 亮との日々は温かかった。

 当直明けのコーヒーの香り、休日の小さな料理の失敗、

 ソファで肩を並べて見た映画、ふいに差し込んでくる手の温度――

 その一つひとつが、楓にとって救いだった。

 だけど、気づかないふりをしていた。

 その温かさに溺れかけていたことに。

(私は……どうしたいの?)

 医者として積み上げてきた時間。

 やっと掴みかけた外科の道。

 それを手放したくはない。

 だが、亮の笑顔を失うことも耐えられない。

 両方を求めるには、あまりにも世界は残酷だった。

 亮に会えば安心した。

 彼の声を聞くだけで強張った心がほどけた。

 なのに――その彼が、自分の未来を少しずつ奪い始めている現実から目をそらせなくなっていた。

 それでも、手放せなかった。

(亮のことが……好きだから)

 恋は甘く、優しく、時に残酷だ。

 そしてその残酷さは、静かに楓の背中に乗り始めていた。

 小さな歪みは、いつか大きく崩れると知りながら。

 楓は――一つの決断を迫られることになる。

marimo

「夢と恋、どちらかを選ばなければならないとしたら…。 楓の選択、あなたならどうしますか?」

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